自分軸を整える。

ここ最近、芸能人の自殺による訃報が続き、それに対するいろんな憶測やいろんな意見を目にします。


正直、そういったメディアの報道や個人の発信には、とても強い違和感を覚えています。


誰もが自由に情報や意見を発信できるようになった便利さゆえに、何が真実であるのかが不鮮明になっている。


誰かの一言や個人の見解、メディアの発信が、「〇〇らしい~」という不確かだけど真実かのような情報として、あっという間に広がっていきます。


そのほとんどが、実際にその現場で『自分の目で見たものでも、自分の耳で聞いたものでも、自分の肌で感じたものでもない』外からの情報ですよね。


もちろん、本当に自分自身の体験から得たものであれば、それが真実です。でも、人から得たものやどこかで見たり聞いたりして得た情報は、結局真実なのか偽りなのかは分かりません。



私自身、中学生の時に身内を自殺で亡くした経験をしています。直前まで普通の生活をしていたのに、本当に一瞬なんです。経験した人にしかわからない感覚だと思います。



「なぜ?」ばかりが繰り返されて、でも結局のところ、理由なんて分からないんです。
だって、本人はもういないんだから。


ただいなくなってしまったという事実だけが残ります。



後になって、
「最近は○○だった」
「○○だったから自殺するはずがない」
「本当は他殺された」
「メディアの隠蔽だ」
など、とにかくたくさんの情報が飛び交っていて、見ようとしなくても目に飛び込んできます。



でも、その情報はどこからなんでしょう?
本人に聞いたんでしょうか?


想像力の果ての「○○かもしれない」が「○○に違いない」へ変わり、「○○らしいよ」となって、人から人へと伝わっていく。



でも、真実がどうかを聞ける本人はもういないんです。
もちろん、自分の中だけで「○○だ」と信じるのは良いと思います。
でも、その意見を周りに押し付けたり、大勢が目にする場で発信したりすることに、何の意味があるのでしょう…


自分の意見が100%正しいのだろうか?
それによって、たくさんの人の意識が左右されるんです。
ザワザワしてしまう人もいます。ネガティブになってしまう人もいる。


亡くなった後にまで真相を追及されるご本人の魂は、いつ安らかになれるのでしょう。
魂の尊厳への冒涜のように感じてしまって、胸が張り裂けそうになります。




どうか、いろんな情報が与えられる中でも、自分軸を持って選択が出来る自分でいてください。何が真実なのかを見極めて、正しい情報をキャッチしてください。


そのためには、とにかくたくさん自分で経験をすること。経験は判断するための基準を作ってくれる貴重なギフトです。与えられたものを疑いもなく信じるのではなく、自分なりの判断基準を持つことが、これから2極化していく世界では必要になってきます。


しっかりとエネルギーを整えていきましょう。